我々は、糖鎖/脂質の構造的多様性、空間的不均一性、機能的多型の生物学的意味を明らかにすることを目指しています。
In this pioneering project, we seek to clarify the “Glyco-lipidologue” i.e. language (=logos) of glycans and lipids toward the full understanding of their diversity, heterogeneity, and polymorphism. Through this research, we also contribute to elucidate complex biological phenomena, such as lifestyle-oriented disease, molecular evolution or gastrointestinal environment from the perspective of glycans and lipids (Figure 1).
近年、生命の分子進化や生活習慣病をはじめとした疾患、腸内を含む生物共生環境がゲノムのみからは解き明かせず、脂質、糖質の理解が不可欠であることが明らかになりつつあります。我々は独自の技術で脂質、糖質機能を俯瞰的、系統的に理解し、体系化することを目指します。そして脂質、糖質の分析技術を理研内外に幅広く提供するための研究“ハブ”を形成します。多くの研究者が脂質、糖質研究に参入できる道を拓くことで、4つの生体高分子(タンパク質、核酸、脂質、糖質)を統合した生命の理解を目指し、最終的には“glyco-lipidologue” - 生物界で多様な糖質、脂質が、階層性、多相性を生み出すことの本質的な意義 - を理解することを目標とします。